そんなおいしい話があるのか、と思うでしょうけれど、実はこれができちゃうんですね。
今日はそれについて書きたいと思います。
検索からのアクセスを上げるための重要な要素
検索からのアクセスを増やすための要素を分解してみましょう。
ホームページに来る人は、まずはGoogleなどの検索エンジンで検索します。
次に、その検索されたページ一覧の中から自分の興味のあるものをクリックして訪問します。
これが1アクセスになるんですね。
では、これをもうちょっと専門的な言葉で書きます。
検索された回数を検索でのインプレッション、そして表示された際にクリックされるる確率をCTR(Click Through Rate)と言います。
1000回検索結果に表示されて、10回クリックされるとしたときに、インプレッション数は1000で、CTRは10/1000で0.01=1%(100回に1回クリックされるという確率)となります。
検索からのアクセス数というのは、検索で表示された上でリンクがクリックされた回数なので、
インプレッション数×CTR = クリック数
となります。
掛け算なので、インプレッション数かCTRのどちらかを上げればいいということになりますね。
インプレッション数とCTRのどっちを上げる?
インプレッションは、検索に表示された回数です。
これは、検索キーワードの需要や、検索結果の順位に関係します。
10ページに表示されるより、1ページ目に表示される方が多くの回数表示されますよね。
需要は操作できませんし、順位はすぐに上げれるものではありません。
なので、インプレッション数は、地道に上げていくしかありません。
次に、CTRですが、
これは特定の回数リンクが表示されたときにそのリンクをクリックしてもらった回数です。
もちろん、順位的な要素はありますが、同じ回数同じ場所に表示されてもクリックの回数が同じとは限りません。
みなさん、検索結果でページをクリックするときに、上から順番に見ていくという傾向もありますが、タイトルを見てクリックするページを選んだりすることもありますよね。
同じ回数表示されたときに、よりたくさんクリックされることができれば、つまりクリックされる確率(CTR)を上げることができれば、結果的にアクセス数につながるんです。
先ほどの式
インプレッション数×CTR = クリック数
なので、CTRを2倍にするとクリック率=アクセス数が2倍になるということです。
SEOと違って、CTRであればすぐにでも上げることができるんです。
SearchConsoleでCTR(クリック率)を調べる
このインプレッション数とかCTRってどうやって調べるのか。
これは、SearchConsoleを使います。
そうですね、例えばトップページにしましょう。
SeachConsoleに入って、
[検索パフォーマンス] – [ページ]タブ
を選択。
表示されたURLの一覧から、トップページを選びます。
すると、このようにトップページについての情報を見ることができます。
CTRは初期状態では表示されていないので、その場合はグラフ上のCTRのタブをクリックしてONにします。
このようにして、特定のページの条項を確認できます。
自社サイトさらすのは恥ずかしいですが、トップページについてたった0.2%しかクリック率がありません。泣
CTR(クリック率)を上げる方法
肝心のCTRをどうやってあげるのかですね。
考えてみると簡単な話なんですけど、検索まではされているのにクリックされていない。
検索上での順位はもちろんあるのですが、検索したユーザーにとって検索結果のタイトルが魅力的かどうかということで大きく変わります。
ぱっと見たたときに、クリックしたいなーと思わせれるかどうかです。
自分とは関係ないなぁと思われてしまうとクリックはされません。
タイトルをぱっと見て、中身を推測しやすいわかりやすい文章であり、その中身がまさに知りたかったことであること。
そして、読みたいと思えるような言い回しでのタイトル付けが必要です。
今すでにタイトルが検索されると表示されるはずですが、それよりももっといいタイトルを見つけることができればクリックの率を上げることができますね。
CTR(クリック率)はABテストで上げていこう
理屈はわかったけど、実際どんなことをしてCTRを上げていくのか。
今よりももっといいクリック率のタイトルをどうやって探すのかということになります。
どんなタイトルがいいのか、それはやってみないとわからないのでテストをするしかありません。
いわゆるABテストというものですね。
複数の候補を実際に試してみて、パフォーマンスがいいものを採用していくというもの。
- 1.比較をするためには、それぞれのデータを残しておかないといけない。
まずは、現状のCTRをSearchConsoleで調べて記録しておきます。 - 2.今よりもクリック率が上がりそうな魅力的なタイトルの候補を考える
- 3.実際にソースコードを書き換えてタイトル変更を反映する
- 4.ある程度のインプレッションが計測されるまで待つ
ある程度ってどれくらいやねんというと、厳密に評価しようとすると難しくなるので説明省きますが、2週間ぐらい待ってみましょう。 - 5.それなりのインプレッションを獲得したら、SearchConsoleで新しいタイトルでのCTRを確認して、前回のCTRと比べてみる
- 6、新しいタイトルの方がCTRが高ければ採用。もし低ければ以前のものに戻す。
- 7.次の候補で同じことを繰り返す。
という流れです。
1回の変更では、ちょっとしかパフォーマンスあがらなくても、何回も試していくことで確実に向上していきます。
続けていくことで、もともとのCTRから2倍3倍となって、結果的にアクセスも2倍3倍となるということになります。
SearchConsoleでページの変更を通知しよう
タイトル変更したらすぐにGoogleがそれを認識してくれるのか?
タイトルを変更したらSearchConsoleより変更の申請を出しましょう。
[URLの検索] – [インデックス登録をリクエスト]
で、Googleに変更を通知することができます。
これによって、より早く検索結果に反映されます。
リアルタイムとは言えませんが、数日中にインデックスされたタイトルで検索で表示されるかと思います。
CTR(クリック率)を上げるのは1つの対応。アクセスは総合的に上げましょう。
このように書いてみると、すごく簡単にアクセスを上げれそうに思います。
だけど、言うのは簡単、実際にやっていると結構地道な作業でめんどくさいんです。
結局アクセスを上げるのに簡単なものなんてなくて、地道にやっていくしかないんですね。
また、いくらタイトルをよくしたってページの中身がよくなければ意味がありません。
別にアクセスだけを増やしたいわけじゃないでしょう。
アクセスを増やすことで母数が上がるため、確率的にはコンバージョンの数にも影響してきますが、
その前にページの中身を改善したほうがいいかもしれません。
また、そもそも検索のインプレッション数自体が少なかったら、CTRをいくら上げても大した数にはならないかもしれません。
2倍3倍と増えると言っても、元の数字が1か100かで増える絶対数は全然違いますからね。
10人しか検索しないもののCTRを100%にしたって最高で10人しか来ません。
なので、簡単にアクセスを上げるとは書いたけれど、結局はSEOを含めて総合的に上げていかないといけないんですけどね。
とはいえ、ある程度の検索数や中身の充実があれば、あとは見てもらうためのちょっとした工夫で大きくアクセスが上がることもあります。
ポテンシャルがあれば、タイトルを変えただけで「ぐん」とアクセスが上がった事例を何度も見ています。
ぜひぜひやってみてください。