ホームページタイトルのABテストで、時間もお金もかけずにアクセスを増やす。
今回はその続き。
どのページからタイトルのABテストをするべきか
今日はどのページからABテストをしていけばいいかっていうのちょっと書きたいと思います。
タイトルのABテストに限らず、何をするかとあわせて大事なのははどれに対してそれを行うかということですね。
何をすべきかがわかっているのに、どこに対してすべきかがわかっていなければ効果は薄い。
人によって様々だけれど、ABテストまでしてアクセスをもっと増やしていこうとしている人は、サイトにはすでにある程度のページがあると思います。
全てのページを順にABテストしていったらもったいないし、100ページのABテストしているよりかは、重要な10ページに対して10回テストを回した方がいい。
なので、どこから重点的にABテストをかけていくか、つまり改善していくかというのを決めないといけないですね。
まず、ABテストで何を目的として行うかというところから。
単純にヒアリングすればアクセスを増やしたいと言われると思うんだけど、その裏にあるのは問い合わせや購入などの売り上げにつながるようなコンバージョン増やしたいというのが目的ですよね。
コンバージョンを上げるためにアクセスを増やしたいというのが意図でしょう。
単純に認知度向上のためにアクセスを増やしたいというパターンもあるにはあるでしょうけどね。
例えば個人のブログでアクセスを増やしたいというのがあったりしますが、そのブログを運営する目的によってコンバージョンが合ったりしますね。
アフィリエイトだったら広告のクリック率や購入率とか、SNSのフォロワーを増やすためだったらフォローしてくれる確率だったりとか。
アクセス数の先には、何らかの目的のアクションがあると思うので、それをコンバージョンとしましょう。
インプレッション数とコンバージョンの貢献度を考える
前回の記事でも書いたけれど、CTRを上げるとクリック数が上がるんだけれど、そもそものインプレッション数が低ければCTRをいくら上げても効果は薄いです。
インプレッション数が多いというのは、検索されて表示されている回数が多いということ。
多くの検索をされているページは、CTRを上げてクリック率を上げると、それだけたくさんクリック回数(=アクセス数)も上がるということになるよね。
なので、まずインプレッション数は大事。
次にアクセスをどれだけ稼いでも、目的であるコンバージョンにつながらないのであれば意味がないよね。
1万人連れてきてもだれも買わなければ意味がないし、100人連れてきたら50人買ってくれるならそっちの方が重要。
なので、ページごとのコンバージョン数も非常に大事。
詳しくは書かないけれど、コンバージョンについてはAnalyticsでページの価値というものを計測できるので、それを参考にすればどのページがコンバージョンにより貢献してるかってのがわかります。
このページの価値っていうのは、コンバージョンに対してそのページのPV数で割った数値で、単純に並べて数字が高ければいいってものではないんだけどね。
他にも目的によって見る指標は変わってくるけれど、一般的にはインプレッション数とコンバージョンに対する貢献度(ページの価値とか)を目安にどのページからタイトルを改善していくかを考えるといいです。
今回は、わかりやすくこの2つの指標で考えます。
例えば、現在のCTRとかも考慮したほうがいい。
つまり、CTRの伸びしろで、すでにCTRが高いページだと頑張っても上がる率は低いからね。
もともとCTRが0.〇%とかだとまだまだあげる余地はあるけれど、すでに40%とかだと上げれる可能性低いでしょ。
0.2%→0.4%は2倍だけれど余裕、だけど40%を2倍にしようと思ったら80%とか難しいでしょ。
上げやすそうなページを狙うっていうのも大事ですね。
ページタイトルのABテストをすべきページの見分け方
インプレッション数とコンバージョンへの貢献度の2つの軸でメトリクスをとってみると、以下の4つの事象に分かれます。
- インプレッション数が多く、コンバージョンへの貢献度も高いページ
- インプレッション数は少ないけれど、コンバージョンへの貢献度は高いページ
- コンバージョンへの貢献度はそこまでないけれど、インプレッション数は多いページ
- インプレッション数もコンバージョンへの貢献度も低いページ
4番目の項目に関しては対応しないでいいですね。
1番上の項目は最も重要な項目なので第一優先に対応します
2番目3番目はそれぞれそのサイトの役割によって変わってくるけれど、たいていはコンバージョンが先なのかな。
といった感じで検討します。
SearchConsoleやAnalyticsからデータをダウンロードしてきて、Excelでごにょごにょと整列させて、それを散布図で表すことでもっと視覚的にわかりやすくなります。
優先度が決まれば、あとは昨日書いたような方法でどんどんABテストして改善していくだけですね。
前回の記事の何をするかということ、今回はどこに対してするかを書きました。
リソースは無限ではありません。
自分でホームページを運営する人にとったらそれは時間的な制約であって、弊社のようなお客さんの運用を任されてるような場合はお客さんの予算の制約があったりします。
その中で効果を最大限に出すためには、今回書いたようなことをあらかじめやっておくのがいいでしょう。