[GoogleAnalytics]ユーザーエクスプローラー機能でお客さんの行動が丸裸にっ!!


今日はGoogleAnalyticsの話。
皆さんユーザエクスプローラーって使ったことありますか。
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これめちゃくちゃ便利で、ユーザ一人ひとりの行動は手に取るようにわかるんです。
こんなのあるんですねって言われることも多くて、意外と知らない人も多いのかもしれない。

ユーザーエクスプローラーって何?

ユーザエクスプローラーは[ユーザー] – [ユーザーエクスプローラー]で入れます。
クライアントIDが並んでいるので、それをクリックするとユーザの行動が時系列で並びます。
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そのユーザがホームページ内でどういった行動をとっているかというのが分かるんです。
ユーザーごとにクライアントIDが割り当てられているので、同じユーザが複数の日に渡って何度も訪問している場合も、全て紐付けて表示されるので、1回目はどういう経緯で入ってきて行動しているか、2回目はどういう経緯で入って行動をしたかがわかります。
「初めて来たときは検索エンジン経由で来てるけれど、2回目からはお気に入りからきてるなぁ」とか、
「1回目はサービス内容を中心に見てるけれど、2回目は料金を見ているなぁ、でも資料請求のページに来てるのに請求はしてくれていないなぁ」みたいなことが具体的にわかるんですね。

初めて見た人は、ここまでわかるのか!と感心するのですが、実際にはいきなりこれを活用できるかというと別の問題で、個々の行動がわかったところで全体的な最適化にはつなげにくかったりします。
ホームページの改善ポイントを洗い出すときには、個々の動きを見るよりも全体として特徴をつかむような解析をしないと効果的ではないんだけれども、ある程度突き詰めていったときに、各々のユーザの細かい行動をこうやって確認できるのは非常に重要です。

観察対象となるユーザーを絞り込もう

とはいえ、便利で有用なことには変わりはなく、使い方も色々とあると思いますが、そのまま使ってもユーザが多すぎてそれを一つ一つ見ていくというわけにもいきません。
いろんな意図でホームページを見に来ている人がいるので、それをすべて同じ基準で見るわけにはいかないですし、すべて見るには時間がかかりすぎます。
ここは分析の基本である絞り込みをしていきます。

僕がこのユーザエクスプローラーを見る際に絞り込む方法としては、もっともわかりやすいのがやはり設定したコンバージョンを達成しているユーザーです。
コンバージョンの内容にもよりますが、コンバージョンを達成しているユーザーはかなり絞り込まれていますし、まさに目的としている人達なので有用な情報が見つかりそうですね。
ポイントとしては、できるだけ具体的な行動をしている人を中心に見ると言う事です。
例えば、問い合わせに至っている人はどういったページをどういった順番で経由して問い合わせに至っているか、資料請求をしている人はどういった経路で資料請求のページを見つけているのか、などです。
そういったユーザの、行動のモデルケースを確認することができるのです。
行動がわかれば、その行動に沿って適切なコンテンツやナビゲーションの改善していくことで、さらに次の高いコンバージョンへ引き上げることができるかもしれません。

ユーザエクスプローラーに限らない話ですけど、
コンバージョンというと、ゴールだけを意識しがちですが、ゴールに至るまでに経由するポイントポイントをコンバージョン設定しておくことで、それぞれのレベルにいるユーザーの分析が可能になります。
それぞれの目標レベルに対して、イベントを設定したり、コンバージョンを設定したり、それぞれの評価をあらかじめ作っておく。
そうすれば、Analytics上でのセグメント化(条件によるグループ化)が容易になるので、それぞれの行動を把握してそれぞれに対する施策を考えられます。
GoogleAnalyticsでの分析において、こういった準備もすごく大切です。

弊社でのユーザーエクスプローラーの使い方

私の場合は、これをお客さんとの打ち合わせの前に使っています。
ホームページから問い合わせフォームを使って問い合わせしてきた人というのは、問い合わせの時間がメールの日時で分かるので、コンバージョンの時間と照らし合わせるとクライアントIDが判明します。
なので、そのクライアントIDを追いかけて行動を見てみると、これから会うお客さんがどんなページを見て、どんなページに興味を持っているかというのがわかります。
初めてホームページに来て問い合わせをしてきたお客さんかもしれないし、これまで何度も見に来ていて3回4回目で初めて問い合わせをしたお客さんもしれません。
料金表のページを含め、ホームページ全体をじっくり見てから問い合わせしているお客さんか、ホームページに来て料金表を見ずにとりあえずで問い合わせしてきているかっていうのもそれを見ればわかります。
例えばどんなページから入ってきているかっていうのも1つですよね。
格安ホームページ制作といったようなページから入ってきている人は、値段で生きているというのがわかりますし、SEOや運用の話から来ているお客さんは、政策そのものよりも集客全般に対して興味を持っているいと言うことがわかります。
お客さんのことを何も知らないでのと、こういった事前的な情報を持った上で打ち合わせに臨むとでは大きく違います。
あらかじめお客さんに対してどのように対応するかというのシミレーションしておくことができるので、交渉もうまくいく可能性が高いんです。
あらかじめ知っている情報でお客さんと接するのですが、お客さんからすると自分の心の内をわかってくれてる制作会社やん!むっちゃ信用できるやん!って言うことになるわけですね。笑

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
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吴司马孙武.jpg – Wikimedia Commons
自分のことすら見つめなおせてないけど、相手のこと少しは知っておいた方がいい。w

このように、僕の場合は打ち合わせ前にこのユーザエクスプローラーを使って、少しでも契約を取る確率を高めるように利用しています。
これはほんの一例で他にも使い方はたくさんあると思うので、それぞれ自分の知りたい情報を得るためにうまくフィルタリングして、特定のユーザの行動を分析することで自分の強みに変えてもらったらと思います。
たまにお客さんに種明かしをすると、まさか自分の行動が見られてたなんて思ってないからめちゃくちゃびっくりされます。
でも、そこまでやっているのかと解析の奥深さ(そんなに奥深いものではないけれど)を感じていただいて、それが信用に繋がったりもします。

ユーザーエクスプローラー、めちゃくちゃ有用な機能なんだけどあまり使ってる人見たことないので、ぜひ使ってみてください。

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