小さい企業はお金もないし、お金かけて求人出しまくるってこともできないので、特に弊社のような数人でやっているような会社は頭を悩ませる問題です。
高いお金を出して何か月も人が来ないということであれば、どんどんお金だけが出ていって零細企業や個人でやっている人にとってはつらいですよね。
Googleでは無料で求人を出せる「しごと検索」というものを2019/1/23にリリースしました。
かつてはGoogle for jobsという名前で世界のいくつかの国ではすでに利用されていましたが、ついに日本でも使えるようになったということですね。
無料で出せる求人で有名なのはindeedですよね。
2009年にアメリカから日本にやってきたindeedを2012年にリクルートが買収して子会社化、バンバンCMをやってるので結構認知度も高くなったと思います。
弊社でもindeedを使って求人をしてきて、人材の質は別として、indeedでもそれなりに応募があり面談を行うことができました。
安いのでとりあえずやってみるというところも多いでしょうし、中小零細企業でも簡単に手が出る求人媒体ということで安く掲載できるindeedが一気に利用数では抜いた感じですね。
平成26年度データですが、日本の85%が零細企業ですからね。
【知っておきたい】国内の会社の数(中小企業、倒産件数、赤字会社、上場企業数)まとめ | クラウドシエンLAB | 企業と支援をつなげる経営支援情報メディアより
それもあってか、indeedを使っている会社も多いですね。
PORTERS MAGAZINE web | Research Institute
indeedは安くで掲載できるし、CMではバイト探しをうたっているので、やはり人材の層はいいとは言えません。
PORTERS MAGAZINE web | Research Institute
零細企業向けといえると思いますが、それでも安くで求人できるというのは魅力ですよね。
で、それに加えてGoogleの求人広告「しごと検索」もでてきました。
まだまだ小さな企業にとってはこういった情報は魅力的だと思いますので今回書きたいと思います。
Googleの「しごと検索」ってどんなの?
「しごと検索」ってどういったものかと言うと、通常普段使っているGoogleの検索の広告欄の下あたりにこのように求人の情報が出てきます。
Googleしごと検索が今年から開始。無料なので、求人募集してる人はぜひやってみましょう。
indeed、googleと、求人も手軽に始めれる時代になりましたね。
近いうちにブログ記事にします。#google #求人 #しごと検索 pic.twitter.com/KwrFG4a4c6— ウェブ屋社長Yoshimune (@hachidaime) 2019年2月23日
「地域名+求人」などで検索すると出てくるようになってくるんですが、まさにそういったキーワードで検索している人は仕事を探していますよね。
そこでこうやってGoogleの検索結果の上位に表示されるというのは魅力的です。
しかも無料でまだまだこれを使っている会社は多くはないと思うので、やるなら今のうちですね。
実際にこの求人情報をクリックすると、その会社の求人情報の書かれたページにジャンプすることになります。
なので無料とはいえ、クリックした先のページを作らないといけないので、求人用のページを作るというところで多少費用は掛かってしまいます。
だけど、一度作ってしまえば無料で掲載できるので、毎月掲載料がかかることに比べるとかなり安いと思います。
ちなみにindeedではページを持たなくても、indeed内で情報を掲載して募集することもできます。
「しごと検索」に掲載する方法
では、どうやってGoogleの求人広告「しごと検索」に出してもらうかですが、大まかな流れとしては以下のようになります。
- ページを作る
- 構造化データを設定する
- Googleにインデックスしてもらう
募集要項のページを作る
先ほども書いたように検索結果がGoogleの検索画面に表示されて、それをクリックしてサイトの募集要項を閲覧します。
なので、クリックした先の募集要項のページが必要になりますね。
まずはそのページを作りましょう。
後にも書きますが、基本的にはGoogle検索上で表示される情報と同じものが、ジャンプ先の募集要項に書かれていないといけないです。
当たり前ですよね、技術職でクリックしたのに募集要項は事務員とかありえないので。
そういったものはそもそもガイドラインではじかれます。
なので、求人の種類の数だけ募集要項のページを独立して用意しておきましょう。
構造化データ
「しごと検索」のためではなくて、単純にすでに募集要項のページを持っている人も多いと思います。
indeedでも自社サイトの募集ページに呼び込むにはページが必要でした。
ですが募集要項のページがあったからといって、勝手に検索時に表示されるわけではないです。
Googleに対して、募集要項を決まったフォーマットで明示しておかなければいけません。
「しごと検索」では、その構造化をJSONベースのデータ形式で記述できるJSON-LDで書きます。
JobPostingの定義に従って募集要項の内容を書いていきます。
JobPosting – schema.org
この2行、意味わかりませんよね。w
つまり、通常のページはあくまでユーザー向け。
それはGoogle側では正確には情報を整理できないから、あるルールに従った書き方でGoogleに伝える必要があり、それが上の2行が伝えていることです。
具体的な内容は、また時間があれば解説したいと思いますが、ざっくりと。
その構造化データはこんな感じになります。
<script type="application/ld+json"> { "@context" : "http://schema.org", "@type" : "JobPosting", "title" : "コーダー募集", "hiringOrganization": { "@type": "Organization", "name": "ワイコム", "sameAs": "https://y-com.info/", "logo": "https://y-com.info/images/common/footer/f-contact__logo.png" }, "jobLocation": { "@type": "Place", "address": { "@type": "PostalAddress", "streetAddress": "中央区谷町2-5-4 エフベースらドルフ806", "addressLocality": "大阪市", "addressRegion": "大阪府", "postalCode": "5400012", "addressCountry": "JP" } }, "baseSalary" : { "@type" : "MonetaryAmount", "currency" : "JPY", "value": { "@type": "QuantitativeValue", "minValue": 190000, "maxValue": 240000, "unitText": "MONTH" } }, "employmentType" : "FULL_TIME", "description" : "WEB制作のためのコーディングができる人を募集しています", "datePosted" : "2019-02-27" } </script>
なんとなくはわかるかもしれませんが、このようにルールに従って募集要項の内容を入れていくだけ。
構造のわかりやすい図がありましたので、お借りします。
10分でわかる、Google しごと検索(Google for Jobs)の概要と対応方法|アナグラム株式会社より
より具体的な正確な情報は
JobPosting – schema.org
各種パラメータの説明が載っています。
このように、コンピューターの理解しやすい構造化データで募集要項を記載しておくと、これを見てGoogleに求人情報として載せてもらうことができます。
実際に自分が作った構造化データが正しいかどうかは、
構造化データ テストツール
でテストすることができます。
Googleにインデックスしてもらう
インデックスしてもらうというのは、要するに検索に表示してもらう、つまりその存在を認識してもらうということです。
ホームページと同じように、ページを公開したらすぐにGooglで検索されるわけではなく、より早く掲載を希望する場合はこちらから伝えるというアクションをしなければいけません。
それには2つの方法があって
- IndexingAPIを利用する
- sitemap.xmlを送信する
どちらかの方法で通知してクロールしてもらうことで、より早く求人の情報掲載が行われます。
IndexingAPIを利用する
IndexingAPIについては技術的要素が強いのでここでは解説しません。
そのうち必要があれば解説します。
sitemap.xmlを送信する
一般的なホームページを更新したときに行うことですね。
SearchConsoleよりサイトマップを送信します。
以下のURLを使っても送信できます。
http://www.google.com/ping?sitemap=サイトマップURL
掲載のガイドラインについて
もちろん掲載にはガイドラインがあります。
例えば不適切な内容で誹謗中傷が入っていたり仕事の内容に問題があったりとかすると掲載はされません
ですが、求人中であることと、その情報が正確で構造化データとページの内容が一致していれば問題ないでしょう。
求人フェアの招待や、マッチングのために応募に支払いが発生するものなど、ビジネスや広告として求人媒体を利用する人は使えない可能性があるのでしっかりガイドラインを確認しておきましょう。
求人情報 – ガイドライン | Google Developers
今回は技術的なところは少し端折って書きましたが、ここで書いた内容を把握していれば、細かいことはググればすぐに始めれるでしょう。
ウェブ制作業者や、ホームページを作ってる会社にとっては、ホームページを作ったりクロールの申請をしたりと言うのは普段やってることなので、構造化データの作り方さえわかれば簡単です。
構造化データについても求人情報以外にもこれまでGoogleでは特別な掲載を行うために利用されてきているので、既に経験している人もいるかもしれませんね。
技術的面で一般の人には少しハードルは高いのですが、無料でGoogleに掲載できるのは魅力的です。
これまでお金を出して広告で募集していたものを、無料でも掲載できるようなもんですからね。
もし興味があれば、今お願いしている制作会社に相談してみてはどうでしょうか。
求人を考えている会社は、ぜひ「しごと検索」でGoogleで表示されるようにしてみましょう。