このブログを見てくれている人で、ネット上に広告を出している人はどれくらいいるでしょうか。
GoogleやYahooの検索連動型広告や、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディア上での広告。他にも様々な広告がありますが、
その中でも1クリックいくらというクリック単価によって運用されている広告については、できるだけ無駄なクリックを防ぎたいと思うはずです。
最近こんな記事がありました。
うっかりの基準はとりあえずな感じですが、広告主にとってはありがたいし、質の悪い広告はCTRが下がるので優良広告が表示されやすくなる。成果によっては他の広告媒体も追随して取り入れるかも知れませんね。https://t.co/8SJN8PoxAE #NewsPicks
— 松田 祥宗 (@hachidaime) 2017年8月9日
間違ってクリックした広告はクリックされたとカウントしないということです。
その基準はFacebookでは入って2秒以内で離脱すると誤クリックとみなされるということです。
アクセス解析で平均滞在時間が2秒に満たないページは大幅にコストが改善されることになりそうですね。
と、喜んでいてはいけません、そもそもそういうページは売り上げにもつながっていないので早めに滞在時間を含めたページの改善をしておきましょう。
モバイルの普及で誤クリックが増えた
誤クリックの判断をする背景には、モバイルでのネット利用の普及があります。モバイルで表示されるページの多くは広告はフル幅で表示されることが多く、またページスクロールは画面を触ることになるので、間違って広告をクリックしてもらう率は圧倒的に高いです。
また、広告によっては右上に×がついていて、それをクリックで消すことができたりしますが、指で操作する場合はかなりの確率で×以外の部分、つまり広告自体を押してしまうことになります。
デバイスでの誤クリックが非常に多いという背景があり、それに対応する方法として今回のFacebookの対応がとられました。
誤クリックが多いと何がよくないの?
広告とかかわる人は3つに分けられます。まずは広告サービスを提供している会社、これはGoogleとかYahooとか、Facebook、Twitterのソーシャルメディアなどです。
次に、その広告サービスを利用している人、たいていは企業になると思いますが、広告を出している人ですね。広告を出している人は、Googleなどに広告がクリックされるごとにお金を払っているわけです。
つぎに、その広告を掲載する場所を提供している人もいます。広告は検索画面だけでなく、自分のページの一部を広告掲載場所として提供して、クリック単価の一部を受け取ります。
大きくこの3つの役割があります。
誤クリックがうれしいのはこの中の、広告の場所を提供する人だけです。
誤クリックもそうでないクリックも同じ1クリックです。
広告の場所を提供している人にとっては、たくさんクリックしてもらった方が報酬が大きいので誤クリックはうれしいんです。
うまくクリックを誘導するというのが報酬を上げる一つの方法で、そのためにページに入ってすぐのところに広告を載せたりとか、ボタンの横に広告を載せてあわよくば誤クリックをさせようという配置が見られます。
もちろん、ガイドラインがあるのであまりにひどい場合は広告掲載停止という処分になり、報酬の減額どころか全面停止となるので明らかに誤クリックを誘発させるようなことはしませんが、ルールの中でできる限り多くのクリックがされるように工夫されているところも多いです。
こんな風にCTR(クリック率)を上げるために工夫している人もいます。
[王道紹介]Adsense4つ以上で配置をいろいろテストしたからその特徴を挙げるよ
アクセスを何倍にもするのは大変でも、CTRを上げるのは配置とかだけでできたりするんですよ。
僕が以前運営していたサイトでも、広告の位置を変えたら一気に売り上げががった経験があります。
それくらい影響があります。
広告サービス提供側
Googleなどの広告サービスの提供側も誤クリックが増えると確かに売り上げは上がるのですが、無駄なクリックでお金を消費する広告であれば、それを利用する人は減ってしまいます。
広告サービスの会社によってはいかに大きな広告効果を提供できるかということが重要なので、
その中で誤クリックを減らすということも大切な課題です。
広告サービス利用側
広告を出す人にとってはもちろん誤クリックは無駄な出費になるのでイヤですよね。なので、誤クリックを減らす取り組みというのは歓迎される取り組みです。
実はGoogleはすでに誤クリック対応をしている
今回はFacebookのニュースでしたが、実はすでにGoogleでは誤クリックの対策はされています。Google、AdWordsモバイル広告の“うっかりタップ”回避策を発表
Facebookの対応と違って、広告バナー事態に工夫がされている。
- モバイルイメージ広告で、画像の端の数ピクセル分はタップしても反応しないようにした
- アプリインストール広告で、アプリのアイコンをタップしても反応しないようにした
- 広告表示からタップできるようになるまでに遅延時間を設けた
Facebookもとりあえずということで言っていますので、誤クリックの対策はこれからもされていくはずです。
広告効果を上げるというのはサービス提供側にとっても利用側にとっても重要なものなので。
ただ、誤クリックが減ったからと言ってコストは下がりますが、売り上げが上がるわけではありません。
広告を利用して売り上げをさらに上げるためには、広告自体の洗練と、ランディングページの改善が欠かせません。
誤クリックは自分ではどうしようもありませんが、それ以外でできる範囲で広告の効率を上げていきましょう。
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