CMS誰でも簡単に触れる神話について、しっかり知っておいてほしいこと。


CMSについてちょっと触れておきたいと思います。
自分でも触りたいのでCMS入れてといてくださいってよく言われるので、
その度に説明するのが面倒くさいので書いておきます。
詳しくはここ読んどいてくださいで終わらせられれば楽なので。
あ、面倒くさいなんて書いたらお客さんにはこの記事勧められないなw。

CMSは誰でもホームページを作れるツールじゃない

「CMSを使えば私でもホームページ触れるんでしょ?」
そう思っているお客さんは多いです。
たぶん、どっかで仕入れた情報で

CMS=誰にでもホームページが触れるツール

ということになってるんだと思いますが、
CMSという言葉自体抽象的な言葉で、CMSと言われても聞く人によって思い浮かべるものは違います。
CMSっていうのはツールの名前だと思っている人も多いかもですが、
なんていうんだろう・・その総称です。

CMSは分業のために生まれたもの

ホームページを作るのには設計からデザイン、コーディングまで複数の人がかかわります。
それぞれに能力が違って、デザイナーはデザイン、コーダーはコーディング、ライティングはライターといったようにそれぞれの役割を各フェーズで行うのですが、全ての人がホームページを触れるわけじゃないです。
ここで、デザイナーやライターっていうのはHTMLの知識は乏しくて、
何をするにもコーダーに指示をしなければいけません。
それってコーダーに負担がすごくかかるし、やりたいことが正確に伝わるとも限りません。
デザイナーはデザインを、ライターは構成やライティングをそれぞれホームページに対して施せるようにするために、
デザイナーやライターでも自分の役割の範囲では比較的簡単に作業ができるようにしたものがCMSです。
大ざっぱにいうとそういうもので、

誰にでもホームページが作れるように作られたものではありません

ホームページを作る上でそれぞれの担当者が自分の役割の部分で触りやすくしたツールのことで、
CMSに統一された機能があるわけではありません。
そういった目的のものに作られたもの全般をCMSと言います。

ただ、ある程度の共通認識はあるので、
制作会社にCMSっていうとたいていはWordpressとかMovableTypeを思い浮かべるはずです。

スキルレベルを下げるとできることは制限される

まず知っておいてほしいことは、
同じ品質のものを、よりスキルレベルの低い人にも作れるようにするというのは、
結局は手順を決めるということで、できることは少なくなります。

誰にでもおいしい牛丼が作れるのはそのためのルールがあるからで、自分でおいしい牛丼が作れるのとは全く違います。
バイトで牛丼を作ってる人は、それをアレンジしようと思ってもできませんが、プロの料理人は柔軟に対応ができます。

本棚をイチから作るのは大変ですが、ニトリで買って本棚は誰にでも作れます。
ですが、組み立て通りにしか作れません。
せいぜい敷居の場所を変えるくらい。

ルールの中で多少のアレンジが可能ですが、
牛丼屋にはすでにたれが調合されているし、ニトリの本棚はすでに決まった寸法でパーツが作られています。
なので、それがあれば何でもできるわけではありません。

メリットもあればデメリットもある

CMSを使えば魔法のように急にホームページが触れるようになるんじゃなくて、
技術のない人が触っても差しさわりの無いように設計されていることで、
安心して簡単に触ることができるんです。
触れるところが決まってるため、誰が触ってもいいようになりますが、
その分、本来の柔軟性が犠牲になります。
CMSは制作する内容によっては作業工数が上がるので制作費や運用費が上がる事につながります。

例えばWordpressではプラグインというもので簡単に追加機能をつけることができます。
それはすごいメリットですが、その機能を簡単には触れないというデメリットもあります。
プラグインではちょっと勉強すれば問い合わせ機能をつけることができますが、
機能を簡単に変更することはできません。
一方でプラグインに頼らずに作った問い合わせシステムは、要望に合わせてカスタマイズが可能です。

CMSがいい悪いということではなく、ある部分ではすごくメリットだし、ある部分ではデメリットになる。
いいところをうまく使うように、そのバランスを含めての提案をしています。
機能面においても費用面においても選択を失敗すると思わぬコストにつながりますので、
どこも自分で触りたいと思うのですが、そこは制作会社にきちんと相談することが大切です。

バイトが牛丼を作るのと、ホテルのシェフが牛丼を作るのでは同じものでも違います。
ニトリの組み立て家具をお父さんが作るのと、イチから木を切って家具を作る大工さんでは同じものでも意味合いが違います。
CMSでホームページを触ったのと、プロがイチからホームページを作ったのでは、
見た目が同じでも、それらと同じく意味合いが違います。

CMSだってそれなりに勉強しないといけない

ちょっと話を戻しましょう。
本来はCMSっていうのはホームページを作るにあたって分業するために作られたものです。
プロジェクトの進行の上ではそれぞれが自由に作っていいのではなく、ルールの上でつくることになります。
CMSにしたからとそれぞれが何したっていいというわけじゃなくて、
ルールを決めて運用しないと大変なことになります。
お客さんが触れるようにしたというのは、
「さあ、自由に触ってください」
というものでは本来は無いです。
「触れるようになった」というだけで「触ってもいい」とは違うんです。
CMSにすることそれ自体は問題なくて、適切なCMSの運用はメリットしかありません。
というよりは、CMSの強みが生かせるところにはCMSを使うというのが正しい使い方。

CMSを使う時はこうしてほしい

一気に書きましたが、
業界あるあるみたいな感じでこちら側に立たないとなかなかわからない部分も多いです。
細かいことを話し出すときりがないのですが、
「自分もホームページ触れるようにCMSにして」
というざっくりとしたのではだめで、
なぜならそんなことをするとメリットとデメリット両方ついてきてしまうから。

どこそこの部分を変更することが多いので、自分たちで触れるようにしてほしいといった相談をしてほしいです。
じゃあ、このようにしましょうっていう提案ができます。
できるだけデメリットをもってこずに、メリットだけをうまく使うようにしてホームページに役立てたいです。

ホームページは作るときより運用の方が何百倍も大事で、
CMSは運用にすごいプラスになるので積極的に使ってほしい。
むしろ、CMS(ブログを含む)を使わないホームページでは集客は難しいくらいです。
なのでCMS自体が問題ではなくて、その使い方が重要です。
だから、CMSを入れましたって言われても実際にお客さんの思っていたようなものとは違うかもしれません。

CMSでどこでも好きなだけ触れるようにするのは簡単ですが、
それによるリスクもあるということを知っておきましょうね。

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